【SharePoint】トップページを固有権限にし編集者を制限する方法

SharePoint を利用していると、「トップページは限られたユーザーにしか編集させたくない!」
というケースがよくあります。しかし、通常の設定ではサイトの編集権限を持っているユーザーはトップページも編集できてしまいます。そこで、今回は SharePoint のトップページの編集権限を特定のユーザーだけに制限する方法をご紹介します。


 

●この記事の目次

  1. SharePoint の固有権限とは?
  2. SharePoint サイトに固有権限を設定する方法
    2-1. SharePoint サイトのページライブラリに移動する
    2-2. トップページの権限設定を変更する
    2-3. 権限の継承を解除する
    2-4. 編集権限を特定のユーザーに付与
    2-5. 権限の設定が正しいかを確認する
  3. トップページを固有権限を設定する際の注意点
  4. まとめ

 


 

SharePoint の固有権限とは?

SharePoint の固有権限とは、サイトやライブラリ、フォルダー、ファイルごとに独自のアクセス権を設定できる仕組みです。

通常、SharePoint のコンテンツは上位のサイトやライブラリから権限を継承しますが、固有権限を設定すると、その継承を解除し、特定のユーザーやグループに対して個別の権限を付与することができます。
これにより、特定の情報を限られたメンバーのみに共有したり、特定のフォルダーやファイルだけ編集可能にするなど、柔軟なアクセス管理が可能になります。

しかし、固有権限を多用すると管理が煩雑になり、誰がどの権限を持っているか把握しにくくなるため、慎重に運用することが重要です。

SharePoint のサイト権限の全体の構成や継承などの説明は、下記のブログでも紹介しております。
【SharePoint】サイトの権限を設定する方法 -基礎編-

※参考サイト:Microsoft 公式サイト|SharePoint Server のサイト権限の概要

 

SharePoint サイトに固有権限を設定する方法

SharePoint の所有者(フルコントロール)権限のアカウントで対象のサイトにアクセスします。
※ご自身のアカウントの権限レベルを事前に確認しましょう。

SharePoint サイトのページライブラリに移動する

画面右上の歯車マーク「設定」(図中①)をクリックします。「サイトコンテンツ」(図中②)を選択します。「サイトページ(Site Pages)」(図中③)をクリックしライブラリに移動します。

トップページを固有権限にする

トップページを固有権限にする

 

トップページの権限設定を変更する

固有権限の対象になるトップページを選択し、「・・・」(図中④)をクリックし、「アクセス許可の管理」(図中⑤)を選択します。ポップアップ表示された画面の右上「・・・」(図中⑥)をクリックし、「詳細設定」(図中⑦)をクリックします。

トップページを固有権限にする

トップページを固有権限にする

 

権限の継承を解除する

SharePoint のデフォルトでは、サイト全体の権限を継承しています。
トップページのみ独自の権限を設定するためには、継承を解除する必要があります。

画面左上の「権限の継承を中止」(図中⑧)をクリックし、ポップアップで確認メッセージが表示されますので「OK」(図中⑨)をクリックします。

トップページを固有権限にする

 

編集権限を特定のユーザーに付与する

現在の編集権限を持つグループなどを選択(図中⑩)し、「削除」(図中⑪)をクリックします。
※ここでは「メンバー」を削除します。

次に「アクセス許可の付与」(図中⑫)をクリックし、編集を許可したい特定のユーザーを追加します。
必要に応じて「閲覧のみ」などの権限レベルを設定することも可能です。ポップアップ表示された一番上の項目(図中⑬)にユーザーやグループを入力します。名前の一部を入力すると候補が表示されます。「オプションを表示」(図中⑬)をクリックし、招待メールを送信したい場合は、チェックを入れたままにし、送信したくない場合は、チェックを外します。「アクセス許可レベルの権限」(図中⑭)から付与する権限を選択し、最後に「共有」(図中⑮)をクリックして保存します。

トップページを固有権限にする

トップページを固有権限にする

トップページを固有権限にする

 

権限の設定が正しいかを確認する

最後に、閲覧権限のアカウントでログインし、トップページの編集が制限されていることを確認します。

トップページを固有権限にする

 

トップページを固有権限を設定する際の注意点

SharePoint のトップページに固有権限を設定する際は、権限継承の解除による影響を十分に考慮し、必要な変更に留めておくことが重要です。

個別のユーザーではなくグループ単位で管理し、管理者のアクセス権を確保することで、運用の負担やトラブルを防ぎます。

 

まとめ

以上の手順で、SharePoint のトップページの編集権限を特定のユーザーに制限できます。サイト全体の権限を変更せず、必要なページのみ制限できるため、柔軟な権限管理が可能になります。
「トップページを守りながら、他のページは自由に編集させたい!」といった要望に対応できるので、ぜひ活用してみてください。


SGプラス株式会社では、ポータルサイトのカスタマイズ、Web パーツを活用したさまざまなニーズにもお応えできます。お気軽に弊社にご相談ください。
Microsoft 365 の専門コンサルタントが丁寧にご説明いたします。

SharePoint の関連ブログ一覧は こちら

関連サービス:SharePoint ポータルサイト構築支援サービス

 

一覧ページへ戻る