SharePoint の強調表示されたコンテンツは、サイト内や指定したサイトで公開されたニュースやドキュメントを表示するためのWebパーツです。条件を指定してフィルターをかけたり、並び替えを行うことができるため、最近更新されたニュースやドキュメントを表示したり、よく見られているニュースやドキュメントを表示したりすることができます。ここでは、SharePoint の「強調表示されたコンテンツ」という Web パーツについてご説明します。
最初に、様々なセクションに強調表示されたコンテンツを配置した場合に、どのように表示されるか、見てみましょう。
これは、強調表示されたコンテンツを 1 段組みセクションに配置したサンプルです。強調表示されたコンテンツは、5種類のレイアウト設定ができます。
1 つ目は、「グリッド(図中①)」です。「グリッド」は、ドキュメントやページの一部を表示する画像と、タイトル、更新日時、更新者を上下にレイアウトする設定です。1 段組みの場合、1 行に 4 個のリンクを設定できます。表示件数が 4 個を超えた場合、複数行の表示になります。
2 つ目は、「リスト(図中②」です。「リスト」は、ファイルの種類を表すアイコンとタイトル、更新日時、更新者が一覧表示されます。
3 つ目は、「カルーセル(図中③)」です。「カルーセル」は、ドキュメントやページの一部を表示する設定です。表示されるリンクは1個のみで、スライダーで切り替えることができます。
4 つ目は、「コンパクト(図中④)」です。「コンパクト」は、ドキュメントやページの一部を表示する画像と、タイトル、更新日時、更新者をコンパクトなブロックで表示する設定です。
5 つ目は、「映写スライド(図中⑤)」です。「映写スライド」は、ドキュメントやページの一部を表示する画像と、タイトル、更新日時、更新者を上下にレイアウトする設定です。1 段組みの場合、1 行に 4 個のリンクを設定できます。表示は 1 行のみで、4 つ以上のリンクはスライダーで切り替える点がグリッドとの違いです。
これは、強調表示されたコンテンツを 3 分の 1 が右側のセクションに配置したサンプルです。グリッドと映写スライドのレイアウト設定の場合、1 行に 3 個のリンクを設定できます。
リスト、カルーセル、コンパクトのレイアウト設定の場合、横幅が狭くなる分、表示が小さくなります。
これは、強調表示されたコンテンツを2段組みセクションに配置したサンプルです。グリッドと映写スライドのレイアウト設定の場合、1行に2個のリンクを設定できます。
リストのレイアウト設定の場合、更新者は表示されなくなります。
カルーセル、コンパクトのレイアウト設定の場合、横幅が狭くなる分、表示がさらに小さくなります。
これは、強調表示されたコンテンツを 3 段組みセクションに配置したサンプルです。カルーセル、コンパクトのレイアウト設定の場合、横幅が狭くなる分、表示がさらに小さくなります。
グリッドはコンパクトと同じ表示になります。
リストのレイアウト設定の場合、更新日時は表示されなくなります。
映写スライドのレイアウト設定の場合、1 行に 1 個のリンクを設定できます。
強調表示されたコンテンツの設定方法についてご説明します。
編集モードで、「新しい Web パーツを追加(図中①)」と吹き出しが出るアイコンをクリックすると表示される画面から「ドキュメント、リスト、ライブラリ」の中にある「強調表示されたコンテンツ(図中②)」を選択します。
「最終更新日時順 ドキュメント(図中③)」と書かれた場所にコーナータイトルをつけることができます。
「Web パーツの編集(図中④)」と吹き出しが出るアイコンをクリックすると、強調表示されたコンテンツ(図中⑤)の設定画面を表示することができます。
コンテンツの抽出条件を指定する方法は、「フィルター(図中①)」と「カスタムクエリ(図中②)」の2 パターンがありますが、カスタムクエリは少し専門的なため、ここでは割愛します。
ソースの下で、表示したいコンテンツ(図中③)が含まれるサイトを指定します。
「このサイト(図中④)」を選択すると、「種類(図中⑤)」の下からドキュメントやページ、ニュース等のコンテンツタイプを選択することができます。
ドキュメント(図中⑥)を選択すると Excel や PDF 等のドキュメントが表示されます。
ページ(図中⑦)を選択するとニュースを含むページが表示されます。
ニュース(図中⑧)を選択するとニュースのみが表示されます。
ビデオ(図中⑨)を選択すると MP4 等の動画が表示されます。
画像(図中⑩)を選択すると PNG や JPEG 等の画像ファイルが表示されます。
イベント(図中⑪)を選択するとイベントが表示されます。
問題(図中⑫)やタスク(図中⑬)、リンク(図中⑭)、連絡先(図中⑮)は、クラシックで提供されていた案件管理やタスクリスト、リンク、連絡先といったアプリを使っている場合に登録された情報が表示されます。
「コンテンツタイプの追加(図中⑯)」をクリックすると、コンテンツタイプを追加することができます。
またコンテンツタイプにドキュメントを選択している場合、ドキュメントの種類の下からファイルの種類(図中⑰)を指定することができます。
ソースの下で「このサイト上のドキュメントライブラリ(図中⑱)」を選択すると、ドキュメントライブラリの下からドキュメントライブラリ(図中⑲)を指定することができます。
ソースの下で「このサイトコレクション(図中⑳)」を選択すると、「種類」の下からドキュメントやページ、ニュース等のコンテンツの種類(図中㉑)を選択することができます。
ソースの下で「このサイトのページライブラリ(図中㉒)」を選択すると、「種類」の下からページとニュース(図中㉓)から選択することができます。
ソースの下で「サイトの選択(図中㉔)」を選択すると、テナント内のサイトから任意のサイト(図中㉕)を選択することができます。
フィルターの下で「指定の語句を含むタイトル(図中①)」を選択し、「検索する語句を入力(図中②)」と書かれた場所にキーワードを入力すると、タイトルにキーワードを含むコンテンツを抽出することができます。
「指定の語句を含むコンテンツ(図中③)」を選択し、「検索する語句を入力(図中④)」と書かれた場所にキーワードを入力すると、キーワードを含むコンテンツを抽出することができます。
「最近追加されたコンテンツ(図中⑤)」を選択し、「以降」の下から時期(図中⑥)を選択すると、指定した時期以降に追加されたコンテンツを抽出することができます。
「最近変更されたコンテンツ(図中⑦)」を選択し、「以降」の下から時期(図中⑧)を選択すると、指定した時期以降に変更されたコンテンツを抽出することができます。
「作成者(図中⑨)」を選択し、「ユーザーの名前を入力(図中⑩)」と書かれた場所にキーワードを入力すると、キーワードを含むユーザーが作成したコンテンツを抽出することができます。
選択したユーザー(図中⑪)の部分をクリックして、現在のユーザー(図中⑫)に変更すると、アクセスしているユーザーが作成したコンテンツを抽出することができます。
「更新者(図中⑬)」を選択し、「ユーザーの名前を入力(図中⑭)」と書かれた場所にキーワードを入力すると、キーワードを含むユーザーが更新したコンテンツを抽出することができます。
選択したユーザー(図中⑮)の部分をクリックして、現在のユーザー(図中⑯)に変更すると、アクセスしているユーザーが更新したコンテンツを抽出することができます。
「管理プロパティ(図中⑰)」は、テナントの管理者による設定が必要なため、ここでは割愛します。
「並べ替え」の下で「最終更新日時順(図中①)」を選択すると、更新日時が新しいコンテンツから順に並び替えることができます。
「表示回数順(図中②)」を選択すると、表示回数が多いコンテンツから順に並び替えることができます。
「人気順(図中③)」を選択すると、ユーザーの動向に基づき、人気の高いコンテンツから順に並び替えることができます。
「管理プロパティ(図中④)」は、テナントの管理者による設定が必要なため、ここでは割愛します。
「タイトルとコマンドを表示(図中①)」の下にあるトグルボタンをクリックすると、Web パーツの上部にあるタイトルや「すべて表示(図中②)」というリンクの表示、非表示を切り替えることができます。
レイアウトは、「グリッド(図中③)」「リスト(図中④)」「カルーセル(図中⑤)」「コンパクト(図中⑥)」「映写スライド(図中⑦)」から選択することができます。
「アイテムを指定の数まで一度に表示(図中⑧)」の下に入力した数字で、表示するコンテンツの数を変更することができます。
「表示するものがない場合はこの Web パーツを非表示にする(図中⑨)」の左にチェックを入れると、コンテンツがない場合は Web パーツ自体が非表示になります。
今回は「協調表示されたコンテンツ」という Web パーツを使ってコンテンツを表示する方法をご説明いたしました。協調表示すると通常配置と比べより”大きく”表示され利用者の目にとまりやすくなるため、社内ニュースなどでは、是非利用したい Web パーツの一つです。
また、表示するコンテンツがない場合は、自動的に非表示にすることができるのも大きな特徴です。
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