【Microsoft Teams】Web 会議の基本的な使い方 - 参加編 -
Web 会議を行っている場所や環境によっては、マイクやカメラをつけられない場合や、背景を見せたくない場合があります。そのような場合に、設定を変更することでマイクやカメラの ON / OFF を切り替えたり、背景を見えないようにしたりすることができます。ここでは、Web 会議に参加する時のマイクやカメラ、背景の設定についてご説明します。
●この記事の目次
- カメラやマイクの ON / OFF の切替えをする
1-1. 会議に参加する前
1-2. 自分のカメラやマイク(会議中)
1-3. 相手のカメラやマイク(会議中) - マイクやカメラが使えない場合は?
2-1. Teams の設定
2-2. Windows のプライバシー設定 - まとめ
カメラやマイクの ON / OFF の切替えをする
会議に参加する前
Web 会議に参加する時に、カメラやマイクの準備に手間取る事がありますが、Teams では事前に、カメラやマイクの設定を行う事ができるので、慌てて設定する必要がありません。
Teams のカレンダー画面から予定された会議をクリックすると会議の詳細画面が表示されます。この画面にある参加ボタン(図中①)をクリックすると、ビデオと音声のオプションを設定する画面が表示されます。
まず最初に、カメラの設定を行います。カメラの設定は、画面の左下のカメラアイコンの右横にあるボタン(図中②)をクリックすると ON / OFF が切り替わります。カメラを ON にすると自分の映像が表示されるので、パソコンやカメラの位置を動かしてアングルを調整してください。
また自宅や外出先から Web 会議に参加する時に、背景を見せたくない場合があります。そのような場合は、背景を変更すると、顔や表情は見えて、背景は見えないように設定することができます。カメラの ON / OFF ボタンの右横にある「背景フィルター(図中③)」をクリックします。
右側に背景の設定画面が表示されるので、背景の候補の中から好きな背景を選択すると、自分の映像が自動で切り抜かれ、選択した背景と合成された映像が表示されます。背景の設定画面の右上にある「ぼかし(図中④)」を選択すると、背景をぼかすこともできます。また、背景をオリジナルの画像に変更することができます。背景の設定画面で「新規追加(図中⑤)」をクリックします。
ポップアップが表示されるので、背景に設定したい画像を選択して、「開く(図中⑥)」をクリックします。
クリックすると自分の映像と追加した画像が合成された映像(図中⑦)が表示されます。ただし、追加したオリジナル画像は、左右が反転して表示されるので注意が必要です。
次に、マイクの設定を行います。画面の右に「コンピューターの音声」「部屋の音声」「音声を使用しない」という 3 つのオプションから選択することができます。
● コンピューターの音声(図中⑧)
コンピューターに接続されているマイクやスピーカーを使用する設定で、ほとんどの場合はこのオプションを選択します。
● 部屋の音声(図中⑨)
Teams Room を使用する場合に選択します。Teams Room は、マイクロソフトが提供する会議室用のビデオ会議ソリューションです。
● 音声を使用しない(図中⑩)
音声をミュートにした状態で会議に参加する場合に選択します。
「コンピューターの音声」を選択するとマイクの ON / OFF(図中⑪)やスピーカーの音量レベル(図中⑫)を変更することができます。
また「コンピューターの音声」の下にあるアイコン(図中⑬)をクリックすると、画面の右側に「デバイスの設定(図中⑭)」が表示されます。スピーカーやマイク、カメラと表示された下のリストからコンピューターに接続されたデバイスを選択することができます。設定が完了したら画面の右下にある「今すぐ参加」と表示されるボタン(図中⑮)をクリックして、会議に参加しましょう。
Web 会議は、Outlook の予定表からも参加することができます。画面左下のカレンダーアイコン(図中⑯)をクリックするとカレンダー画面が表示されます。参加したい会議を右クリックすると表示されるメニューから「Teams 会議に参加(図中⑰)」を選択すると、ビデオや音声のオプションを選択する画面が表示されるので、設定を行って会議に参加しましょう。
自分のカメラやマイク(会議中)
会議の途中で、カメラやマイクの ON / OFF を切り替えたい場合があります。そんな時でも Teams では、簡単に切り替えることができます。
まず、カメラの切り替えですが、画面の右上にあるカメラアイコン(図中①)をクリックすると、カメラの ON / OFF を切り替えることができます。
カメラが ON の状態の時には、アイコンに斜線が入っていません。また、画面の右下に自分の映像(図中②)が表示されます。カメラアイコンをクリックすると、アイコンに斜線が入り、右下に表示されていた自分の映像が消えます。
次に、マイクの切り替えですが、画面の右上にあるマイクアイコン(図中③)をクリックすると、マイクの ON / OFF を切り替えることができます。マイクが ON の状態の時には、アイコンに斜線が入っていません。マイクアイコンをクリックすると、アイコンに斜線が入り、マイクが OFF になります。
また、相手がカメラを OFF に設定した場合は、相手の映像がアイコン表示(図中④)に変わり、マイクを OFF に設定した場合は、左下のマイクアイコン(図中⑤)に斜線が入ります。
会議中に背景を変更したい場合は、画面上部の「その他の操作(図中⑥)」をクリックすると表示されるメニューから「背景効果を適用する(図中⑦)」を選択します。
右側に背景の設定画面が表示されるので、背景の候補の中から好きな背景を選択すると、自分の映像が自動で切り抜かれ、選択した背景と合成された映像が表示されます。背景の設定画面の右上にある「ぼかし」を選択すると、背景をぼかすこともできます。背景を選択したら、画面右下のプレビューボタン(図中⑧)をクリックします。
プレビューボタンの上に、自分の映像と、選択した背景を合成した映像が確認できます。プレビューを確認して、問題なければ適用ボタンをクリックします。この操作を、カメラが OFF の状態の時に行うと、適用ボタンのかわりに「適用してビデオをオンにする」というボタン(図中⑨)が表示されます。
相手のカメラやマイク(会議中)
会議中に通信回線が遅いため、映像の表示が遅延したり、音声が途切れたりする場合があります。Teams ではそんな時、自分のカメラを OFF にするだけでなく、ビデオの着信を OFF にして、音声のみで会議することができます。
画面上部の「その他の操作(図中①)」をクリックすると表示されるメニューから「ビデオの着信をオフにする(図中②)」をクリックすると、相手の映像が消え、アイコン表示に変わります。
再度、相手の映像を表示したい場合は、「その他の操作(図中③)」をクリックすると表示されるメニューから「ビデオの着信をオンにする(図中④)」をクリックすると、相手の映像が表示されます。
ビデオの着信の ON / OFF の切り替えは、参加者ごとに設定されるため、自分がビデオの着信を OFF に設定しても、他の参加者は映像が表示された状態のままです。また、ビデオの着信を OFF に設定しても、画面共有された資料の映像は、表示されます。
マイクやカメラが使えない場合は?
会議が始まったのに、音が聞こえない、顔が見えないといった場合があります。ここでは、そのようなときにチェックする Teams の設定やコンピューターの設定について説明します。
Teams の設定
音が聞こえない場合は、パソコンのスピーカー音量が小さかったり、ミュートになっていたりすることが考えられます。音量は、Windows のタスクバーにある「スピーカー(図中①)」をクリックすると表示される音量バー(図中②)で調整ができます。また、音量バーの左端のスピーカーアイコンに「×(図中③)」がついている場合は、ミュートの設定になっているので、クリックするとミュート設定が解除されます。
スピーカーは正しく設定されているのに声が聞こえない場合は、相手のマイクがミュートに設定されていることが多いです。画面上部の「参加者を表示アイコン(図中④)」をクリックすると、右側に表示される参加者の一覧を確認します。マイクアイコン(図中⑤)に斜線が入っている場合は、相手に知らせて、ミュートを解除してもらいましょう。
また、画面左下にもマイクアイコン(図中⑥)が表示されるので、そこでもマイクの状態を確認することができます。ミュートが解除されると、アイコンの斜線が消えます。
それでも音が聞こえない、顔が見えない、という場合は、Teams の設定を確認しましょう。
画面上部の「その他の操作(図中⑦)」をクリックすると表示されるメニューから「デバイスの設定(図中⑧)」を選択します。
オーディオデバイス(図中⑨)が、「PCのマイクとスピーカー」が選択されている場合は、基本的にデフォルトの設定で問題ありません。外部スピーカーや外部マイクなどの機器を接続している場合は、接続している機器が正しく設定されていないと音が聞こえない場合があります。また、相手のカメラが正しく設定されていないと顔が見えない場合(図中⑩)があります。ここまでチェックしても音が聞こえない、顔が見えない、という場合は、会議から退出して、再度、入りなおしたり、コンピューターを再起動したりしてみましょう。
Windows のプライバシー設定
他にも Windows のプライバシー設定が正しく設定されていない可能性があります。
プライバシー設定をチェックする場合は、画面左下の Windows マーク(図中⑪)をクリックすると表示されるメニューから「設定(図中⑫)」をクリックします。
Windows の設定画面から「プライバシー(図中⑬)」をクリックします。
左のメニューから「カメラ(図中⑭)」をクリックします。「アプリがカメラにアクセスできるようにする」という場所にあるボタン(図中⑮)が ON になっていれば問題ありません。
次に左のメニューから「マイク(図中⑯)」をクリックします。「アプリがマイクにアクセスできるようにする」という場所にあるボタン(図中⑰)が ON になっていれば問題ありません。
まとめ
Web 会議は: 物理的な場所に制約を受けず、どこからでも会議に参加することができ、地理的な距離を超えたコミュニケーションを可能にしました。画面を通じて参加者同士のリアルタイムな顔の表情やジェスチャーが伝わるため、対面会議に近いコミュニケーション体験が得られる唯一の方法です。一方でマナーが重視される傾向にあり、カメラやマイクの ON / OFF、カメラ映りにより、自分の印象を悪くしてしまうこともあります。今回は、私たちの自戒の意味もこめて Web 会議での基本操作を記事にさせて頂きました。
Microsoft 365 の効果的な使い方は機能的なことだけではありません。使用する方々のマナーや思いやりを形にできる優れたアプリケーションであることです。
Microsoft 365 をご利用でお困りのお客様がおられましたら、ぜひお問い合わせください。
Microsoft 365 の利用に精通したコンサルタントが丁寧にご説明いたします。
Teams に関するブログ一覧は こちら
関連サービス:Microsoft Teams 運用改善サービス